エンジニアの開発手法を営業組織へ

2020年12月30日

背景
私・・・2019年当時、
同じ職種の人達をマネジメントした経験がほぼなく、
かなり手探り状況でやっていた。
(異職種でプロジェクトを進めた経験はあったが、同職種の人は経験なし。)
結果として、全部自分でやろうとする、
良くあるパターンにハマってしまいました。
私を含めて5名ほどのチームでした。

当時の私の悩み。
– 全て自分で仕事を抱えてしまい、業務がパンパン。(土日含めて)
– 自分一人でやるにはもうこれ以上無理。(死んでしまう・・・。)
– 次々と増えるタスクに忙殺されており、自分がボトルネックに。
– チームの雰囲気も悪く無いけど、大して良くも無い。
– 結局自分でやっているので、メンバーの成長に寄与できていない。
– 1対1のコミュニケーションは良いが、チーム感がなくただ集まっただけになってしまっていた。

そんな中、何冊かマネジメント系の本を読む中で、一番記憶に残って本が、
THE TEAM 5つの法則
スティーブン・P・ロビンス「チームとグループの違い」が引用されており、まさに私のチームの状況はまさにこれに当てはまった。
下記は本より引用。

  • 1つ目は目標(Goal)の違い。
    グループの目標は単に情報共有に留まりますが、チームの目標は集団的な業績を目指します。
  • 2つ目は相互影響(Synergy)の違い。
    グループは相互影響に消極的ですが、チームは積極的です。
  • 3つ目は説明責任(Accountability)の違い。
    グループは個人に説明責任がありますが、チームは共同的に説明責任を負います。
  • 4つ目はメンバーの能力(Skills)の違い。
    グループは能力がバラバラなメンバーが集まりますが、チームは補完的な能力を持ったメンバーを集める。

特に集団的な業績や、相互影響、能力補完などの必要があると感じ、
マネジメントとしてやるべき内容を下記に分けメンバーに担当してもらうことにした。

– 数時管理、KPIの進捗管理(主に顧客に関わること)
– 同じく進捗管理(個人側)
(弊社のサービスは法人と個人の両方にサービス提供をしているため)
– ピープルマネジメント(心身ともにヘルスケアチェック)
– 業界トレンドニュースの把握と発表

エンジニアの開発スタイルで、
アジャイル開発。スクラム手法というものがあります。

スクラム、アジャイル的な手法から取り入れたもの。

– 朝礼(スタンドアップミーティング)と夕礼の実施
– それぞれに責任範囲をもち、自分のことだけではなくチームについて各オーナーが責任を持つ。
– それぞれのタスクの進捗状況共有とボトルネックについての共有。
– マネジメントとしてやるべき内容(上記)に対してそれぞれポジション名をつけて割り振った。

各ポジションと役割

– ビジネスリード(数時管理、KPIの進捗管理)
– プロフェッショナルサポーター(進捗管理(個人側))
– セーフティーマネージャ(心身ともにヘルスケアチェック)
– トレンドリーダー(業界トレンドニュースの把握と発表)

参考:https://codezine.jp/article/detail/12296

導入してみた結果。

– 権限移譲の大切さを実感できた。
– 他の人に任せることによって自分の考えの幅が広がった。
– 名言コーナーは他の人に任せることによって出てきた案で今でも継続中!!
– 雰囲気が改善した!・・・気がする。
– 一方的なコミュニケーションでなくなったので、チーム感が出てきた。
– 朝礼を実施することで必然的にチームで集まり、コミュニケーション頻度が増えた。(弊社はフリーデスクかつ、当時はDayでの朝礼文化もなかった。)
– 上記により、共有する。助け合い精神が増えた。

いまいちハマらなかったこと。
– 朝礼ほどの効果が夕礼からは得られず。他の予定が入ることも多く中止。
– ボトルネックについての共有が特に無く、改善できるものも無かったため必要性を感じなくなる。
– 各ポジションをずっと続けると飽きがくる。(後に月ごとに担当変更した)

ということで多くの気づきを得ることができました。
じゃぁ、今もこれでやっているのか?というと、やってません・・・。
自分自身の環境変化(マネジメントのみに集中)や
メンバー構成、直近の方針、環境変化(テレワーク)などにより違うやり方をとっています。
なので、このやり方についてもハマる、ハマらないがあると思いますが、
誰かの参考になればと思います。